冷えを予防する衣食住とは

冷えを予防する「衣」

 

冷えを予防する衣類は、首と手首、足首を保温することがポイント。特に女性はお腹と腰を温めることで、婦人病の予防にもつながります。保温性の高い生地としては、シルクやカシミヤ、羊毛、ポリエステル、アクリルなどがおすすめです。天然素材は吸湿性にもすぐれていますし、中でもシルク繊維は吸湿性と放湿性に優れています。

重ね着で保温

重ね着といっても、身体にフィットした衣類を選ぶと、血行を妨げる可能性があるため、サイズにゆとりがあって、衣類と体の間に空気の層ができるものがおすすめです。体の動きにほどよくフィットするよう、伸縮性のあるものを重ね着して過ごすとよいでしょう。

 

 

 

肌着を選ぶ際には、べたつかず冷えず、蒸れずという3つをポイントに選びます。重ね着によって空気の層ができ、その空気が温まって下から上へと流れて襟元から出ていきます。首元にシルク素材のマフラーやスカーフを巻いておくと、襟元から出る温かい空気を保温しながらも湿気を放出してくれるのでおすすめです。

下半身を温める

冷え対策のポイントの1つに下半身を温めるということが挙げられます。冷えていると自覚がある時、上半身に比べると下半身やお腹の方が冷えているのです。体内の血液は、約7割が重力に引っ張られて下半身に集中しています。このことからも、下半身を温めるよう、靴下や腹巻、タイツなどを活用するとよいでしょう。

 

 

 

腰を温めると、身体が寒くないと勘違いし、手足の血管を広げて手足の先まで血液を送り、同時に熱も伝わって手足が温まります。特に女性は生理中に腹部に血液が集中して手足が冷えやすいため、腰を温めることで手足を温めたり、生理痛を予防したりといった効果が期待できるのです。

 

 

 

また、お腹を温めると内臓も温まり、便秘や下痢、生理不順の改善も期待できます。足が冷えていると感じる時には、膝裏を温めると効果があるといわれています。

首回りを温める

首回りは身体の中でも寒さを感じやすい場所だといわれており、血流が悪くなりやすいです。そのため、首を温めると血流の改善により、手足の血流もよくなるのです。首は皮膚が薄いので、マフラーやハイネックなどで温めると血液自体も温まり、その血液が身体を巡るので体全体が温まります。

身体を締め付けない

身体を締め付ける衣類を着用すると、血行の妨げとなって冷えを引き起こす可能性があります。特に足の付け根にある大腿動脈は下半身の血液循環の要となっているため、キツイ肌着で締め付けないよう気を付けましょう。

冷えを予防する「食」

 

冷えを予防するために、基本は栄養バランスのよい食事です。栄養が偏った食事や、極端な食事制限は、代謝に必要な栄養が足りなくなり、低体温や冷えを招く可能性もあります。

体を温める食材の活用

身体を温める食材は、次のような基準で選ぶことをおすすめします。

 

寒い時期が旬のもの(みかんや小松菜、ブリ、タラなど)

 

寒い地方で収穫できるもの(ぶどうや玉ねぎ、リンゴなど)

 

色や味が濃いもの(玄米や黒豆、黒ゴマ、かぼちゃ、にら、にんにく、味噌、醤油など)

 

地中に向かって成長するもの(ごぼうや山芋、にんじんなど)

 

 

 

また、食品を陽性、中庸、陰性の3種類に分類する考え方もあります。陽性は身体を温める働きがあるもので、エネルギー補給の役割。色が濃いものや寒い地方で好まれるものが含まれます。硬いものや水分の少ないもの、塩辛いものなども陽性食品です。

 

 

 

陽性食品の中でも特に身体を温めるといわれるのが、しょうがやネギ、にんにくなど風邪に効くといわれる食品です。また、身体を温め、さらに血をさらさらにする食品としては、根菜類や自然塩、醤油や味噌、梅干しなどの塩辛い加工品が挙げられます。一方、身体を温めてはくれますが、血がドロドロになってしまうものも。豚肉や鶏肉、たまご、ソーセージ、チーズ、赤身魚、貝類、精製塩などです。

血行を促すものを積極的に

ナッツ類やかぼちゃ、納豆、ごまなどに豊富に含まれるビタミンEは、血行を促進する働きがあるといわれています。血行促進は、冷え性改善に効果的。また、豆類や魚などに豊富なタンパク質も、エネルギー源となって身体を温めるので、おすすめです。

冷たいものと甘いものは控える

特に暑い夏やお風呂上り、冷たく冷えた飲み物やアイスクリームなどを食べていませんか?また、冷たい麺類や、パイナップルなど暖かい国のフルーツも要注意!内臓を冷やす原因となってしまいます。内臓が冷えると動きが鈍くなり、体温が低下する可能性があります。それに伴い、抵抗力や免疫力などが落ち、アレルギー症状や風邪などの病気を引き起こす可能性があるのです。

 

 

 

また、糖分をたくさん摂取すると、血中に中性脂肪や血糖が増え、血行不良を引き起こして冷えを招きます。冷え性が気になる時は特に、甘いものを控えることをおすすめします。

寝起きの白湯

寝起きは、1日の中で1番体内の水分が少ない時間帯です。そのため、白湯を吸収しやすく、なおかつ寝起きで体温が低いので、身体が温まりやすいと考えられます。白湯を飲むと、胃や腸などの内臓も温まって活性化し、熱が作られて体質自体を冷えにくいものへと導くそうです。カロリーもないため、安心して実践できる方法といえます。

 

 

 

お茶やコーヒーなど、他の温かい飲み物でも同じような効果が期待できそうですが、カフェインが入っていると交感神経の刺激によって血管が狭くなり、血流が悪くなって冷えを引き起こすことも。朝は白湯で1日を始めてみましょう。

冷えを予防する「住」

 

四季のある地域で長年過ごす日本人の基礎代謝量は、冬になると増え、夏になると減るという性質があります。その変動幅は、およそ10%。さらに、季節によって温度に対する感覚も変化するので、冬よりも夏の方が高い気温でも快適だと感じるのです。日本人は、このように気温変化に対する適応能力を備えているのですが、冷暖房の普及によって適応能力が下がっているといわれています。そのため、適切な温度管理が冷え性予防として欠かせないといえるでしょう。

室内外の温度差に注意

女性の快適だと感じる温度は、男性が快適だと感じる温度よりも3℃ほど高いといわれています。特に夏のオフィスでは、男性はスーツで女性はブラウスのみなど服装に違いがみられるケースも多く、快適に感じる温度差がより拡大する傾向に。そのため、男性にとって快適な室温に合わせると、女性は冷えてしまう可能性があるのです。

 

 

 

また、屋内と屋外を何度も行ったり来たりする生活を送っていると、出入りの度に大きな温度差にさらされてしまい、自律神経への負担が大きくなります。自律神経は、本来血流調節によって体温を微調整しているのですが、負担がかかりすぎるとバランスが崩れて冷え性を引き起こすリスクがあるのです。

 

 

 

これらのことから、室内と屋外の温度差は7度以内を目安とし、クールビズなど服装にも工夫をするとよいでしょう。7度以内の温度差であれば、体温調節が可能な範囲であるといわれています。

頭寒足熱と湿度調整

自宅で過ごす際には、エアコンの使い方に気を付けることが大切です。例えば、梅雨時には除湿モードを使用したり、夏場でも除湿と扇風機を併用したり、おやすみモードを使ったりと、冷やしすぎない工夫をするとよいでしょう。また、冬に暖房を使用すると、顔は暑いのに足元は寒いという状態になることも。床暖房やこたつなどを活用し、頭寒足熱状態を作り出すことが冷え性予防につながります

まとめ

冷え性は体質だと諦めていませんか。日々の衣食住を見直すことで、冷え性は予防したり改善したりすることが可能です。冷え性が気になる時期にだけ実践するのではなく、常に意識して習慣化することで、体質改善にもつながるのではないでしょうか。まずはできることから始めてみませんか。