冷えと低体温の関係

冷え性については、どんなものなのかご存知の方も多いと思います。しかし、冷え性とよく混同されるものに「低体温」があります。これらは一見同じようにも見えますが、実は違った意味合いを持っているものなんです。

 

 

 

今回は、冷え性と低体温の関係性についてご紹介します。

冷え性と低体温の違い

 

「自分は冷え性である」ということを自覚している人の場合、手足などの末端の冷えが気になると思います。冷え性というのは簡単に言うと「冷えを感じやすい状態」のことを指します。体の内部までは冷えていないまでも、末端や下半身など、特定の部分が冷えるという症状がほとんどだと思います。

 

 

 

それに対して低体温とは、言葉通り体温が低い状態のことを指します。普通、健康的な人の体温は36.5℃?37℃くらいが平均ですが、低体温は36℃以下の状態です。平均体温が35℃台であるならば、それは立派な低体温であると言えるでしょう。

 

 

 

低体温の場合は体の芯となる内臓から冷えていることが多いので、ただの冷え性と比べても厄介なことが多いです。内臓が冷えるということは内臓の機能が低下するということ。胃腸の働きが鈍り下痢・便秘になりやすかったり、冷えが脳に達するまで進行すれば思考能力が低下することも考えられます。

 

 

 

冷え性は自分の体の表面が冷えやすいため、「冷えている」ということを自覚することができます。しかし低体温だと冷えが起こっているのは体内であり、表面に出てくることはないので自覚することができません。

 

 

 

どちらも改善することは可能なのですが、自覚できているかできていないかは大きなポイントだと思います。冷えていることに気づかず、体が冷えやすい生活を無意識のうちに送っているようでは、様々な体の不調に悩まされることもあるでしょう。

 

 

 

なお、冷え性だからといって低体温でもあるとは限りません。同時に、低体温だからといって冷え性であるとも限りません。どちらか一方になるともう一方が起こりやすいとも言えますが、必ずしも併発するものではないのです。

 

 

 

とは言え、何かしらの冷えに悩んでいるのであればそれが何によるものなのかをはっきりさせるのが、改善への近道であることは間違いありません。

冷え性と低体温の原因の違い

 

それぞれの原因ですが、大まかに言うと冷え性の場合は「血行不良」、低体温の場合は「生活習慣によるもの」であると言えるでしょう。

 

 

 

冷え性は、運動不足やホルモン・自律神経の乱れなどが起因して血液の循環が悪くなることにより、血液の巡りにくい末端を中心に冷えやすくなります。

 

 

 

低体温は、日々の生活習慣によって体を内部から冷やしてしまったり、自力で体温を上げにくい環境をつくってしまうことによって起こります。「血行不良以外」が原因であるとすると分かりやすいでしょうか。

 

 

 

直接的な原因が「血液の巡りの悪さ」である冷え性に比べて、低体温は内臓が冷えるような行為が原因となっていることが分かると思います。内臓の冷えに伴って全身の体温も低くなる、といったイメージです。

 

 

 

どちらにも共通することと言えば、「低血圧」であることと言われています。冷え性の人には、貧血ぎみな人も多いのではないでしょうか?低体温でも、血行が少なからず関係しているということのようです。

 

 

 

ちなみに「寒がりな人」もいますが、ただ寒がりなだけであれば冷え性にも低体温にも当てはまりません。寒がりというのはただ単に寒さに敏感なだけなので、寒いと思ったときに防寒してすぐにおさまるようであれば心配することはないでしょう。

 

 

 

気をつけるべきなのは、冷え性でも低体温でも、冷えによって様々な弊害が引き起こされるということです。頭痛や肩こり、月経不順、下痢や便秘など、どちらであっても起こる可能性のあるものです。

 

 

 

そうならないためにも、外側も内側も冷えを排除しておきたいところですね。

低体温かどうか調べる方法

低体温は、冷え性と違って自分で自覚しにくいものです。適切な対策をするためにも、定期的に調べてみると良いかと思います。そのチェック方法についてご紹介します。

 

 

 

まずは、自覚している症状を確認してみましょう。下記の項目が多く当てはまる場合、低体温である可能性が高いです。

 

 

 

・頭痛
・肩こり
・下痢・便秘
・食欲不振
・風邪を引きやすい(治りにくい)
・不眠
・生理不順
・体がだるい

 

 

 

それから、目で見て確認する方法としては体温計で体温を測定することです。ただし、自分での体温測定には少しコツがいるため、正しい体温が測定できないこともあります。本当の体温を確認できるよう、正しい測り方を覚えておきましょう。

体温の正しい測り方

体温を測るときには、脇の下で測る体温計を使っている人がほとんどだと思います。最近では電子体温計がほとんどでしょうか?脇で測る体温計は手軽ではありますが、正しく測りにくいという欠点があります。普段正しい方法ができているか、確認してみてくださいね。

 

 

 

まず、測る前には脇を拭いて清潔な状態にします。汗をかくことが多い部位なので、汗もしっかり拭きましょう。汗がついたまま測ると、正しい数値が出ません。

 

 

 

体温計を当てる位置は、脇の中心部です。脇といっても、中心部とその周りでは温度が全く違います。中心からずれていれば当然本当の体温は分からず、実際よりも低い体温だと思い込んでしまいます。

 

 

 

そして最も大切と言っても過言ではないのが、体温計を脇に差し込む角度です。最も適しているのは、下から上に45°の角度。上から差し込んでも横から差し込んでも、体温計の計測部が脇の中心に当たりづらくなってしまいます。

 

 

 

しっかりと脇の中心部に当てたら、体温計が離れないように腕を軽く押さえます。ここまでが正しい体温測定の一連の流れです。

 

 

 

この方法で36℃以下の体温だった場合、低体温の可能性が高いと言えるでしょう。

 

 

 

いつも体温を測ると35℃台であるという人は、もしかすると正しく測れていない可能性もあります。念のため、上記のやり方を意識して測ってみると良いと思います。

冷え性・低体温の対策は同じ

 

冷え性の場合も低体温の場合も、それぞれ原因や特徴には多少の違いはあったとしても対策方法は同じです。

 

 

 

低体温は体の内側の冷え。冷え性は血行不良による外側の冷え。つまり、どちらも「体を温める」ことが対策方法になります。

 

 

 

特に、低体温の人の場合は普段の生活習慣が原因となっていることが考えられるため、まずは生活習慣を見直してみましょう。正しい生活習慣を心がけることによって血行改善も見込めるので、低体温も冷え性も同じように改善が期待できるようになります。

 

 

 

具体的に気をつけたいのは以下のような点です。

 

 

 

・質の良い睡眠をとる
・適度な運動をする
・冷たい食事を避ける
・お風呂にゆっくり浸かる

 

 

 

冷え性の人だと「すでにやってるよ!」という人もいるかもしれませんね。しかし、これらはあくまで最低限のポイントです。これらを当たり前のように毎日の習慣にすれば、徐々に体質改善も期待できます。

 

 

 

それに加えて、マッサージやストレッチをしたり、冷え性のためのサプリメントを摂るのも効果的です。あくまでも「体を冷やさないこと」を常に念頭において行動するようにしましょう。

まとめ

 

冷え性と低体温、一見同じような意味のものにも感じますが、実は少し違うんです。冷え性は「冷えを感じやすい状態」、低体温は「内臓から冷えて体温が下がっている状態」のことを指します。冷え性だからといって低体温であるとは限らず、逆も然りです。

 

 

 

原因は、冷え性の場合は血行不良による冷え、低体温は生活習慣によって内臓が冷えることによる冷えです。これら両方の対策として効果的なのは、やはり体を温めることになります。冷えの原因をつくらないよう、日々の生活を見直してみましょう。