冷えが原因で発症する病気

冷え症は、特に女性にとっては身近な症状ですよね。手足などの末端に冷えを感じるだけであればまだしも、冷えによって何かしらの病気になったり、もしくは何かの病気が冷えとして現れている可能性もあります。

 

 

 

今後もし何かあったときにすぐに対応できるよう、考えうる病気について把握しておくと良いかと思います。

単なる「冷え性」じゃないかも?

 

冷え症は「未病」とも呼ばれています。未病とは、直接の病気ではないまでもそれに非常に近い状態のこと。万病の元でもあり、様々な病気の原因になることもあります。

 

 

 

冷え症に悩んでいる人の中には、すでに何らかの弊害を感じている人も多いのではないでしょうか?夜なかなか眠れなかったり、お腹の調子が悪かったり……。

 

 

 

でも、「いつものことだから」と言って冷えを軽く見るのは良くありません。ただの冷え症だと思っていても実は病気が隠れていたり、すでに病気の症状として冷えとなって現れているかもしれません。

 

 

 

ただでさえ体の不調の原因となる冷え。それ以上に深刻な事態にならないよう、日頃から自分の体とじっくり向き合っていきましょう。

冷え性が原因となる病気

 

冷え症は、よくある頭痛や肩こりなど以外にも様々な病気を引き起こします。中でも代表的な病気をいくつかご紹介します。

アレルギー性疾患

花粉症やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患は、戦前にはほとんど見られなかったことから今では現代病とも呼ばれています。

 

 

 

アレルギー性疾患の原因として考えられているのは、体の中に入ってきた抗原(アレルゲン)に対して免疫機能が過剰に反応することによって起こるというものです。この免疫機能の過剰な反応は自律神経の乱れによって起こるため、自律神経を乱す体の冷えが原因とも言われています。

 

 

 

アレルギー性疾患の治療法はまだ完全には確立されていないのですが、冷えを解消することによって症状が緩和されるということもあるようです。予防のためにも治療のためにも、とにかく冷えは大敵になるということですね。

自律神経失調性

自律神経とは、体温の調節や内臓の働きを支える神経のことです。体が常に冷えていると自律神経の働きが乱れ、不眠や集中力の低下など、様々な悪影響を及ぼすことがあります。

 

 

 

なお、冷えが自律神経失調症の原因にもなりますが、逆に自律神経失調症が冷えを引き起こす場合もあります。自律神経失調症は冷え以外にもストレスや気温変化などの外的刺激が続いたりすることによっても起こりやすくなります。

 

 

 

自律神経失調性発症のはっきりとした原因は分からないことが多いので、冷えが原因だったとしてもそれに気づかない場合も多いです。

慢性関節リウマチ

慢性関節リウマチは、手や足の関節に炎症が起きて変形したり痛みを伴ったりする病気です。他にも、全身にだるさを感じたりすることもあります。

 

 

 

冷えは慢性関節リウマチに対して、直接の原因というよりは発症のきっかけになることがあります。末梢神経にストレスを与えたり、血管が萎縮したりすることで慢性関節リウマチを発症する可能性も0ではないのです。

 

 

 

また、体が冷えていると慢性関節リウマチに気づきにくいというデメリットもあります。慢性関節リウマチの初期症状には「指先のこわばり」などがありますが、手先が冷えていると感覚が鈍るため、異常になかなか気づけないことがあるのです。

膀胱炎

女性に多いと言われている膀胱炎も、実は冷えが関係していると言われています。膀胱炎の原因は、膀胱内に細菌が入り込み炎症が起きることによるものです。

 

 

 

適度な体温を保つことで細菌の繁殖を防ぐことができるのですが、冷え症で体が冷えていると血行が悪いために体内に栄養が行き渡らず、抵抗力が落ちてしまいます。さらに、体が冷えた状態は細菌繁殖を加速させてしまう環境にもなります。

婦人病

女性の場合は特に、「体を冷やしてはいけない」と教えられてきた人も多いと思います。それはまさに、冷えによる婦人病を防ぐためのものとも言えるでしょう。

 

 

 

体が冷えると、生理や排卵の機能に異常をきたし、子宮筋腫子宮内膜症などの病気を引き起こす可能性があります。不妊になることもあるので、日頃から冷えとは疎遠の状態にしておきたいところですね。

体の冷えが症状となる病気

 

冷えが原因となるのではなく、病気の症状として冷えが現れていることもあります。可能性として知っておくと良いかと思います。

貧血

貧血になると、鉄分の不足、つまり血液中のヘモグロビンの不足によって体内に酸素が行き渡りづらくなります。さらに血液の量自体も少なくなることから、全身に十分な血液が送られにくくなり、手足などの末端が冷えやすくなるということが考えられます。

 

 

 

これは「貧血タイプの冷え症」と呼ばれており、一般的な冷え症よりも冷えを感じやすいのが特徴なんです。自分が冷え症であることを自覚している人は、貧血になっていないかどうかも確認してみると安心かもしれません。

心不全

全身に血液を送るために核となるのは、もちろん心臓ですよね。しかしその心臓(特に左側)の働きが弱ることによって、送られる血液が少なくなるため、末端の手足が冷えやすくなります。

 

 

 

心不全には急性心不全と慢性心不全がありますが、どちらの場合も放置しておくと死に至ることがあります。違和感を覚えたらすぐに病院に行きましょう。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は男性よりも女性に多く、年齢を重ねるにつれ発症リスクが高まる病気です。

 

 

 

甲状腺にある甲状腺ホルモンは内臓の機能を調節したりする役割があるのですが、甲状腺の機能が低下すると甲状腺ホルモンの分泌量が低下し、代謝が悪くなることによって全身の冷えをも引き起こします。

 

 

 

自分ではなかなか気づかない病気なので、30代を超えたら定期的に検査をすることを推奨されています。

閉塞性血栓性動脈炎

閉塞性血栓性動脈炎はバージャー病とも言われており、原因は不明ながらも血栓ができたり血管が細くなったりして、血液の流れが十分に保てなくなる病気のことです。

 

 

 

血行が悪くなると、当然末端へも十分に血液が流れにくくなり、冷えが生じてくるようになります。

病気を見分ける方法とは?

 

単なる冷え症と病気の可能性がある冷えは、なかなか見分けがつけづらいですよね。そこで、病気である可能性が比較的高い症状をご紹介します。

動悸がある

そもそも冷えの悪化によっても起こりうる動悸なのですが、自律神経失調症や心不全などの原因にもなることがあります。放っておくとその他の症状が出てくることもあるため、悪化しないよう早めの対処を行っておきたいところです。

立ちくらみがある

フラフラしたり突然立ちくらみが起こったりするのは、血液がうまく循環していないことが考えられます。血管が萎縮していたり、そもそも血液の量が少なくなっていたりすると貧血のようになり、立ちくらみを感じることも多くなります。

顔色が悪い

顔色が悪い場合も、立ちくらみと同様血液が体内にうまく巡っていない可能性があります。心不全の場合は、その症状と同時に体にしびれなどが生じることもあります。

美容にも悪影響を及ぼす

 

病気もそうですが、冷えは美容に対しても悪影響を及ぼします。特に多いのが肌荒れで、冷えにより新陳代謝が良くないためにニキビができやすかったり、常に乾燥しやすくなったりします。

 

 

 

それから、冷え症だとダイエットも成功しづらいものです。基礎代謝が低いので消費エネルギーが少なく、「消費エネルギー>摂取エネルギー」になりにくいため痩せにくくなってしまいます。

まとめ

 

冷え症は多くの人にとって比較的身近なものであることから、あまり大事に考えていない人も多いと思います。しかし、普段感じている冷えは、何らかの病気を引き起こす可能性もあります。

 

 

 

深刻な事態にならないためにも、定期的に検査をしたり、冷えを改善する努力をしていきたいところです。